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よくある質問

太陽光発電を導入するために必要な知識や心得などについてご紹介します。

●太陽光発電システムについて

(1)太陽光発電って本当に環境に優しいのですか?

太陽光発電では、太陽の光から電気を作り出して利用できるようにします。発電時に別のエネルギーを使うわけではありませんし、CO2も排出しません。つまり太陽からタダで降ってくる光のエネルギーを有効活用できる電気に代えてくれるわけですから、稼働時だけに注目すれば環境にやさしいといってよいでしょう。

しかし太陽光発電システムを製造するときには、エネルギーを使っていますし、CO2も排出しています。太陽光発電はエコだったとしても、この製造時に使うエネルギーや、製造時に発生するCO2を、太陽光発電の稼働によって回収できるのでなければ、全体として見ればエコとはいえません。

一般的に、太陽光発電システムの寿命は10年から20年とされています。

その期間内に、それらを回収する必要がありますが、独立行政法人 産業技術総合研究所 太陽光発電研究センターが発表した資料によりますと、

製造時に使ったエネルギーを回収するのにおよそ1年~2年、CO2を回収するのにはおよそ1.5年~3年となっています。

したがって、一般論として太陽光発電システムが10年間稼働し続けるなら、十分に地球に優しいシステム、といえるでしょう。

(2)機器の寿命はどれくらい?故障はしませんか?

太陽電池の各メーカーの期待寿命は20年以上。国内最古の太陽光パネルは、1966年に設置され、現在でも稼働し続けています。
ただし、パワーコンディショナなどの電気製品は10~15年が目安とされており、こちらは交換の必要があり、現状では費用がおよそ20万円程度かかります。
15年後には普及率の向上に伴い、コストが下がることが予想されるため、大きなご負担になることは無いと思われます。

(3)落雷や地震などの天災時には心配ですが・・・。

【雷】
過去30年間に太陽電池が直接落雷を受けた事例は極めて稀です。懸念が全く無いわけではありませんが、システム回路内に誘導雷対策を行い、被害を最小限に食い止める対策を取っております。

【地震】
太陽光発電パネルは、和瓦よりもかなり軽量なうえに、ねじれや振動などに関する試験や強度計算により十分な検討の上設計されています。

【風】
建築基準法に基づき、強風にも耐えられるように設置されておりますので、ご安心ください。

【雪】
積雪により発電量は減りますが、壊れることはありません。

【雹(ひょう)】
太陽光発電パネルが雹で割れるようなことはありません。

(4)多くのメーカーが太陽光発電パネルを創っているようですが、違いは何?

違いは、「価格」「発電効率」「パネルの形状」「保証内容」が違います。
最近では、日本国内でも安価な外国製パネルの需要が増えつつあるようです。

サステナでは、ご自宅の屋根の形状はもちろん、ご家庭のライフスタイルに合わせ、外国産のパネルを含め、様々なご提案をしております。

(5)太陽光発電システムはメンテナンスが必要ですか?

多くのメーカーや施工業者は、「メンテナンスは不要」と謳っています。
太陽光発電パネルに積もるホコリやゴミなどは、ほとんどが雨水で流されていく、と考えているからです。
しかし、JQA(日本品質保証機構)の実験によると、油分がしつこくついて落ちない汚れなどもあり、年間では1.0~2.2%発電効率が低下するとのことですので、やはり定期的に掃除などのメンテナンスは行った方が良いと考えています。
ただ、屋根に登ったりする必要がある作業ですので、専門職以外の方がご自身でメンテナンスすることは、危険性から言ってもお勧めできません。

●発電について

(1)設置する地域によって発電する量に差がありますか?

地域や気象条件によって、発電量には差が出ます。

こちらは、地域の年間発電量と「余剰電力買い取り制度」がはじまってからの換算電気料金の目安です。

地域別年間予測発電量

○換算電気料金は目安であり実際の売電電力料金とは異なります。

 

(2)屋根の方角によって発電する量に差はありますか?

屋根の方角によって発電する量には、大きな差があります。

一般に、発電の量が最も大きくなるのは、真南に向け、傾斜角30度程度で太陽光発電モジュールを設置した場合だといわれます。

真南でなくても、ほぼ南に面していれば(南東や南西)、それほど光量は低下しません(真南に比べ、光量の低下は数%程度)。

西や東面の屋根にもモジュールを設置することは可能です。

この場合は傾斜をつけず水平に設置するほうが発電量的には有利だとされます。

ただし、モジュールを水平に置いてしまうと、ホコリや落ち葉などがモジュールについても、

雨で自然に洗い流されなくなってしまうので、通常は傾斜をつけて設置します。

北面の屋根にもモジュールの設置は可能ですが、傾斜が大きければ大きいほど発電量は低下します。

平均的には、南面の60%程度の発電量になるといわれます。

モジュール価格は同じですから、日射条件の悪い北面に設置するかどうかは、よく検討する必要があります。

通常は、北側の屋根に設置しても費用を回収できないので、設置しません。

以下は、水平から30度の傾斜で、各方角(真南、南東/南西、真東/真西、真北)にモジュールを設置した場合の

年間日射量を比較したグラフです。グラフでは、真南を100%として、ほかの方角でどれだけ日射量が低下するかを表しています。

南東/南西では5%程度の低下、真東/真西で16%の低下ですが、真北の場合は37%も少なくなることがわかります。

方角による年間日射量の違い

●設置工事について

(1)屋根の上に載せても家は大丈夫なの?

太陽光発電パネルの重さは和瓦の約1/5ですので、基本的には問題はありません。
(形状や築年数により、お断りさせていただく場合もございます。)

(2)施工業者はどうやって選べばいいの?

次の4つのポイントを確認してください。

・メーカー比較(ご自宅に最適なメーカーの製品を提案してくれますか?)
・価格(適切な価格の見積書、シミュレーション表が提示されていますか?)
・説明(製品に対して良いことばかり言っていませんか?)
・施工体制及びアフターフォロー(今後何十年間かのお付き合いです。)